このままだと関空、成田が見殺し?

前原国交相は17日、大阪府の橋下知事と会談を行った。
橋下知事からは伊丹空港を廃止してでも関空のハブ化などの意見を行った。

それに対し前原国交相は、羽田空港の第4滑走完成の10月以降に羽田空港の国際化とハブ化を優先することを明言した。
この発言は、今後あらゆる方向に影響を及ぼすことは間違いない。

「羽田をハブ空港に」と前原国交相、橋下知事反発(YOMIURI ONLINE)
前原国交相:羽田をハブ空港に転換 第4滑走路完成を機に(毎日jp)

前原国交相の「今の日本にハブ空港はない」との発言、これは今までの空港行政のツケ。
ハブ&スポークの役割分担を明確にせず、とにかく何のビジョンも持たずに空港を作り続けたため。
それが高額な着陸料に跳ね返り、国際便の就航を敬遠させた。
首都圏の「国内線は羽田、国際線は成田」と言う「内際分離」も利用者を遠ざけている。

関西では、「アジアのハブ空港」をめざした関西空港が当初廃止予定の伊丹空港が残り、神戸市が神戸空港を造ってしまった。
本来なら関西空港は国際線と国内線を集中させ、構造も乗り換えが便利なように造られている。しかし、伊丹空港を存続させた為に当初多くあった国内線が伊丹空港に移ってしまった。

「ハブ空港をつくる」と言う点には賛成である。
しかし、そのためには不用な空港の廃止も含め、空港行政全体のビジョンをまず示す必要がある。
(と言うか、もともと関西空港がその予定で造ったのでしょうが…)

それにしても今回のこの発言、「内際分離」を原則にこれまで整備がされてきて、いまだに完全形ではない成田空港周辺はたまってものではない。
成田空港建設のために強制的に追い出された住民にとっては尚のことである。

このままだと関西空港にとっても今後のビジョンが示されないまま、ただ税金だけが使われ続けていく。
現段階で明言が出来ないことは仕方がないにしても、ますます東京中心になってしまう気がする。

もっとも、羽田空港に滑走路が1本出来たとしても、国際線すべてを吸収することは出来ないので引き続き成田空港は必要でしょう。
しかし、発言するにしても「全体をしてどうして行くのか」をもっと練ってから言って欲しいものだ。

ところで、橋下知事の「金出さん」発言はいかがなものかと私は思うぞ。
(まぁ、いつものことですが…)

橋下知事:国交相と会談 関空のハブ化なしならカネ出さぬ(毎日jp)

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